吉祥寺
駅近くのカラオケボックス。


「サンディ、大変だ。バスキンロビンスって言っても通じなかった！」
「珍しく血相変えてどうしたのかと思えばくだらない！！駅前にあったでしょ。コッチではサーティ○ンって言うらしいわよ」
「それにデイリークイーンもなかった……」
「いいじゃない、コンビニで買えば。ハーゲンダッツもウマイよ？」
「それはわかってるんだけど。ていうかなんでオレよりサンディの方が詳しいの」
「そりゃー女の子は甘いモノに敏感ですもの。アルこそ２年も前に日本に来てて一体何してたんだよ」
「ちっちゃいもの探してた…。マックとかケンタッキーとか美味しいけど小さくて、その小ささがかわいいなーと思ってもっと小さいのないかなーって…」
「地味な遊びだなオイ」
「…そだね、地味だ」
「今気がついたのかよ！」
「うん。あ、そういえばクラブもう入った？」
「え、アル、どっか入ったの？」
「うん。屋上の近く歩いてたら歌声聞こえてきて。なんとなく遊びに行ってみて勢いで入っちゃった」
「マジか」
「楽しいよ？サンディもどっか探して入ったらいいのに」
「うーん。そうなぁ。まだ何したいかわかんねーし。まぁそのうち、な」
「猫かぶりは大変だね。オレよりコミュ力高いのに」
「うるさいですわよ。ブッコロスですわよ」
「その勢いであとで教室行ってみようよ。ていうか一緒に来てよ」
「あぁ、事件のアレか。いいぜー。とりあえずサーティ○ン寄ってから学校戻るか」
「覚えておこう。サーティ○ン」

そして吉祥寺駅前のサーティ○ンにて仲良くダブルカップを突く二人の姿が。
真夏の熱波がアイスを溶かすスピードに負けじと必死にスプーンを動かしていたのは、主に碧だったとか。